小笠原諸島・西之島(東京都)について海上保安庁は22日、火口での噴火活動が継続し、流れ出た溶岩により島は南東方向に拡大したとの観測結果を公表した。火山性ガスの放出量から、専門家は「マグマの供給量が増えている可能性がある」と指摘している。 観測は18日に実施。同島は東西に約2キロ、南北に約2.1キロ、東京ドーム58個分の大きさに拡大した。 海保の観測機に同乗した東京工業大火山流体研究センターの野上健治教授は「火口からの噴煙に加えて、溶岩流出口からの火山性ガスの放出が顕著で、量も増えている」とコメント。マグマが地下の浅いところにあり、地中からの供給量が増えている可能性があるという。
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