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洋裁学校の裏庭にある、ノスタルジックなカフェ

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住宅街の中にある緑に包まれたカフェ「SEWING TABLE COFFEE(ソーイング テーブル コーヒー)」。学校の裏庭で畑作業の作業場として使われていた小屋や机、椅子をそのまま使った空間は、どこか懐かしく時の流れが緩やかに感じられます。 京阪電鉄「星ヶ丘駅」を降りて住宅街を歩いていくと、「星ヶ丘洋裁学校」の看板を見つけました。創立60年を迎えた今も生徒さんが通い、自然が多く残る場所として地域の人々に親しまれている学校です。この入口をくぐり、小道を抜けた先に「SEWING TABLE COFFEE」はあります。洋裁学校のお手伝いをしていた近所に住む玉井さんご夫婦が、生徒さんのためにお茶を飲める場所を作ったのがはじまりでした。 オリジナルブレンドのコーヒーは、喫茶店をしていたという玉井さんの母親から譲り受けたサイフォンを使って抽出しています。昔ながらの喫茶店を思わせる、深いコクと苦味が特長です。チーズがたっぷりのトーストは、洋裁学校に携わる方から教えてもらったオリジナルの葱ペーストを使っていて、葱の香ばしい風味が食欲をそそる味です。ロールケーキも30年以上前から変わらないお母さんの味を再現したものなのだそう。どれも素朴な味わいで、玉井さんが自ら作ったという器と共に温もりが伝わってくるようです。 戦後に建てられた木造の校舎が残る「星ヶ丘洋裁学校」。周囲は木々に囲まれ、住宅街の中にありながら自然にあふれています。そんな場所を活かして、原っぱや木陰にぽつん、ぽつんと洋裁学校で使われていた木製の椅子や机が置かれています。自然の恵みやそこにあるものを生かすという玉井さん夫婦のライフスタイルそのものが表現されているかのようです。古びた椅子に座り、木漏れ日の中でコーヒーを楽しめば、時間が経つのを忘れてしまいそう。 カフェでは洋裁学校の敷地内という場所を活かして、ものづくりをテーマにしたイベントや展示会なども定期的に行っているそうです。学校に通う生徒さんや近隣の主婦の方などさまざまな人が集まるようになり、ものづくりを通して幅広い年代が交流できる場所になっています。 「お友達と一緒に来ておしゃべりを楽しんだり、木陰の椅子に座って絵を描いたり、ひとりでのんびりしたり。思い思いに過ごしていらっしゃいますよ」という玉井さん。懐かしい木の椅子の感触や草の匂いが、日常の慌ただしさを少しだけ忘れさせてくれます。

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