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サッカーの「FIFA女子ワールドカップ2015」の決勝トーナメント、なでしこジャパンは期待に応えてベスト8に勝ち進みました。予選リーグを首位で通過したものの、メディアは「得点力不足」と批評。とはいえ、前大会のチャンピオンとして2連覇の重圧のなか、結果を残しているのは並々ならぬ努力の賜物です。 なでしこジャパンの強みは、細かなパスワークと豊富な運動量、そしてスタミナ。「まずは守備から」という佐々木監督のプランに従い、よく走ります。外国選手に劣る体格やパワー、スピードを運動量で補っているのです。トーナメント1回戦で強敵オランダにスペースを与えずブロックできたのは、攻撃後に全選手が自陣に戻っていたからでしょう。 サッカーで繰り返す「スプリント」には間欠的な運動能力が必要 さて、サッカーで必要な運動量、スタミナは、長距離走のような持久力とは少し違います。持久力には、有酸素能力とスピード持久力(間欠的運動能力)があります。 サッカーでは1試合に10km以上走るため、有酸素能力が重要です。さらにその動きを分析すると、10~30mの短距離を全力で走る「スプリント」が多く、より強度の運動を繰り返す「スピード持久力」がパフォーマンスに影響します。 ...