【ロンドン=内藤泰朗】北朝鮮が国際社会の経済制裁を逃れるため、秘密のベールに包まれた企業体「KKG」を経営し、アフリカなど世界で稼いだ数十億ドル(数千億円)もの資金を同国の金正恩第1書記に還流させていると、25日付の英紙フィナンシャル・タイムズが報じた。 同紙によると、KKGは北朝鮮が香港に拠点を置く投資集団クイーンズウェイ・グループと合弁で設立した企業体で、北朝鮮でのタクシーや空港バス、不動産開発を手がける。クイーンズウェイ・グループはアフリカのアンゴラなど独裁的な体制の国々で油田探査も手がけ、中国公安当局とつながりの深い中国人大富豪のサム・パ氏らが経営しているという。...
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