【シドニー時事】オーストラリア南東部ニューカッスルの連邦裁判所が、タトゥー(入れ墨)を入れた母親(20)に対し、生後11カ月の男児への授乳を禁止した。豪メディアが18日報じた。 母親が5月、専門店で入れ墨を指と足に入れたため、男児の親権を争っている元夫が「子供に感染するリスクがある」と訴えていた。裁判所判事は5日、施術時にエイズウイルス(HIV)や肝炎に感染した恐れがあり「授乳は男児のためにならない」と禁止を命じた。母親は控訴した。 母乳による育児の推進団体は、入れ墨がある全女性が授乳を控えるよう誤った認識が広まる恐れがあると困惑。豪州は入れ墨には比較的寛容で、国民の2割が入れているという推計もある。
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