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センス抜群、オランダの「ゴッホの10の庭園」

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九州ほどの大きさながら、世界における観賞花の市場占有率が50%に及ぶお花大国のオランダ。ビジネスとしての花卉産業(かきさんぎょう)が盛んであるのみならず、オランダの人々の日常にも、植物やお花が常に寄り添っています。 たとえば、オランダの友人のお宅にお邪魔すると、大ぶりの花瓶に大胆に活けた切り花や、お洒落な鉢植えがいくつも目に飛び込んできます。 また一戸建てが多い住宅地では、大抵は家の前と後ろに驚くほど手入れが行き届いたお庭があり、とても印象的です。 それもそのはず、日照時間の長い夏には、夕食後から夜の8時過ぎ頃まで、お庭の手入れに精を出す人たちの姿を良く見かけます。 こうして庭園・園芸が幅広く浸透しているオランダには、オランダ国内外でとても評判の高いモデルガーデンがあります。 その中でも今回ご紹介したいのは、オランダ中部に位置する小さな村アぺルテルン(Appeltern)にある「アぺルテルンのガーデン(de Tuinen van Appetern)」です。 広さはおおよそ22ヘクタールで、何と東京ドーム4個分以上の広さを持ち、その敷地内には200種類以上のモデルガーデンがあります。 それぞれのモデルは、家庭のガーデンと同じほどの大きさの区画になっており、草木やお花がセンス良く植えられています。 また植物の組み合わせや色に合った、センスの良いお洒落なガーデニングセット(テーブルや椅子など)も配置されています。 また、オランダ人のセンスならではのガーデンアクセサリーなども見られます。 こうしたモデルを見ることで、来場者は自宅の庭をどのようにデザインしたらよいのか、素晴らしい展示からアイディアやインスピレーションを得られるように配慮されています。 またこちらでは、実際に専門家から、設計上のアドバイスをもらうこともできるのが、日本などではないサービスの1つかもしれません。 またこのモデルガーデンでは、基本的にはオランダで生産・流通している植物を使用しています。そしてそれぞれの生産・流通業者、値段、手入れ方法などが公開されており、さながら花・植物の図書館のような役割も担っています。 自宅に十分なお庭がなくとも、お花や植物が大好きな方にとっては、たまらなく楽しい場所です。 さてこのアぺルテルンのガーデンでは、年に何度か特別出展やイベントが行われます。 その中でも今年2015年の大きな目玉出展の1つが、「ビンセント・ゴッホの庭園」です。 今年はゴッホ生誕125週年を迎え、ゴッホが生まれ育ったオランダや、画家として活動したベルギーやフランスなど、ゴッホゆかりの地やゴッホに関わる美術館などで、様々な特別イベントが行われています。 このモデルガーデンでは、選ばれた10名の庭園デザイナー(またはデザイナーグループ)により、ゴッホをテーマにした庭園が造りあげられ、6月より公開となりました。 例えば、「Vincent binnenste buiten」という名のついた庭園は、ゴッホの作品「アルルのゴッホの寝室」を庭のデザインに組み込んだものとなっています。 一方「Bal Populaire」という名の庭園は、ゴッホの晩年の作品「Hotel de Ville(村役場)」をベースにしながら、ゴッホの人生の晩年を模したデザインとなっています。 なおこの「ゴッホの10の庭園」は、これから植えられた植物やお花が成長していき、夏の間に、設計時のイメージに近い形になっていきます。 そして最終的には9月に、ベスト庭園などが選ばれ、表彰されるとのことです。 ご存知の通り、自然の植物・花は生き物です。 このモデル庭園では、その生き物の成長に合わせつつも形が保たれているのは、ガーデンデザイナーさんや働く方々の熱意と想い入れあってのこと。 庭園好きな方も、園芸好きな方も、ゴッホファンの方も、是非この素晴らしい「生きた」モデルガーデンに一度足を運んでみてはいかがでしょうか? きっと、時間を経るごとに変わっていくガーデンそのものが、芸術の一瞬だと感じる事ができるに違いありません。 Post: GoTrip! http://gotrip.jp/ 旅に行きたくなるメディア

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